テーマのまとめです。
「抜ける転写紙」と他5製法の組み合わせを検証しましたが、それぞれ得意な点と苦手な点があります。
これが3点の複合的になると、より苦手な点がカバーされ、顧客ニーズに応えられる守備範囲は広がりますね。
どの組み合わせが良いかは、その1人の業者様により答えは変わります。
業者様の資金力・販売力・またスタッフ人員の数など背景を考慮しないと答えはでづらいです。
因みに、当社は「アイロンプリント.com」にて制作業務を受付ています。
http://www.ironprint.com/index.html
保有設備は、シルクスクリーン以外は持ってます。
抜けるとスクリーンは相性の良い組み合わせですが、当社はプリント前までのマーク製作の商品受注が多い事、スクリーン設備に割ける人・スペースが難しい問題、フルカラー・小ロットのサービスで勝負している点、上記からシルクスクリーンは力を入れず外注の方向です。
ただ、そういった1業者様毎に答えが違うって、ありきたりですよね。
そんな中で確実にいえる答えは、
今から新規にプリント事業始めるなら、「抜ける転写紙」一択です。
主な理由
・小額な設備投資。
・机1つで始めれるため、広大なスペースを確保する必要なし。
・版代不要でデータを持っていればいいため、無在庫で受注生産可。在庫の不良債権化が無し。
・ほとんど全ての布地にプリントできる、またフルカラー対応のため、ほぼ全てのニーズに対応できる。
新規事業でネックなのが資金繰りです。事業発足当初は、自己資金がある方を除けば、信用力が乏しく一般的に資金調達は厳しいです。また運転資金も、確保させておきたいです。要は、あまりお金をかけれない状態です。
また販売力も始めたばかりなので、計算しずらく、極力無駄な在庫商品は作りたくありません。
仕入れたものがムダになるのは痛いですもんね。
こういった「新規事業発足→早期廃業」のリスクを防げるのが、「抜ける転写紙」です。
設備投資が少なく、版代不要で小ロットから自身で短納期対応できるので、無駄なコストが殆どかかりません。
「抜ける転写紙」以外の設備は比較すると高いです。
自己資金や販売力が確保できていれば良いのですが、借り入れによる設備もキャッシュフローの影響があるので、
新たに新規事業される方は、低リスクで高いパフォーマンスを発揮してほしいです。
最後ではありますが、各製法の得意なこと、苦手なことを把握していることが大事だと思います。
把握していることで、お客様との会話の中でスムーズな提案ができ、信頼を得ることにつながるはずです。
日頃の業務で忙しい方は、この記事にて少しご自身の製法を振り返って、今後の展開に生かしていただければと思います。