印刷コストを考える② レーザープリンター編

お世話になります。

前回の引き続きで、OKI C811dnの印刷コストについて語ります!

印刷コストを考える上で、前回「A4各色5%」というワードが出てきました。

このA4各色5%がどのくらいかというと、下の説明です。

 

カラープリンター、モノクロプリンターの印刷可能ページ数の公表値算出条件で、原稿の上にどれだけの像がのっているかを表すものです。
プリントする場合、像の部分にはトナーがのります。用紙の上にどれだけのトナーがのっているかを表します。
A4サイズでの像密度5%という表記は、A4用紙全体の面積中5%にトナーがのっている原稿を表します。
カラープリンターの場合トナーが4色ありますので、A4像密度各色5%という表現をした場合、全体の像密度は20%になります。

(参照:富士ゼロックスHPより)

https://www.fujixerox.co.jp/support/printer/pr_common/answer/common_549.html

 

像密度20%の画像が下になります。

小さくて分かりずらいですがC M Y Kのそれぞれ5%のイラストが計4つ並んでる印象ですね。意外とA4サイズ20%となると、面積が大きいです。

しかし注意すべきは、イラストのカラー構成です。

例えば、K100%のみの四角の場合と、CMYKオール100%の四角の場合は消費トナーが変わりますよね。単純に考えると1:4の比率。

私は、ここまでくると計算がつらくなるので大体の考え方で、

「CMYKを全て使ったとして像密度20%を4色でわり、5%になる。ただフルカラーの場合は大体2色くらいなので5%×2の10%。印刷コストは全体の面積の10%!」

と考えてコスト計算します。

 

実際印刷するイラストによるのですが、先ずはA4に対しての面積を測り、次はカラー構成を測定すればいいのですね。

 

A4に対しての面積は下のように、意外と小さくなります。

A4を10%でコストを考えると、

トナー販売価格÷印刷枚数×2=印刷コスト

2017年2月22日時のトナーの販売価格は、

CMYKトナー 10,000枚印刷可能 大容量22500円

上記式の10%面積で4.5円です。

これで全4色なので4をかけると、18円です。

 

先ず、白トナーは希少価値が高いのでご理解ください。

白トナーを単純にKトナーと入れ替えて考えると、

2017年2月22日時のトナーの販売価格で、

ホワイトトナー 2,500枚印刷可能 30,000円

で10%面積で24円になります。CMYWの合計で37.5円です。

19.5円値上がりです。

当初のOKI C811dnのコストと、違いがでますね。

 

まとめ

1.イラストの大きさで変わる

2.カラー構成で変わる

3.トナーの価格で変わる

4.白トナーの有り無しで変わる

 

大きい構成は上記4つになります。あまり細かく考えると、生産的でなくなるかと思いますが、利益を考える上では、ある程度印刷コストは分かりたいですね。

ゼロックスさんのHPを見てると、フルカラーコストはモノクロコピーの大体4倍みたいです。

http://www.fujixerox.co.jp/support/printer/pr_common/answer/common_646.html

ちなみにコンビニのプリントは100円ぐらいですよね。

上記式で考えると殆ど損はしない料金だと思います。業務的に損をしない考えで行くと、他の印刷料金も参考にするのもよいかと思います。

ちなみにインクジェットプリンターは、他社間のコスト比較はできないようです。うーん奥が深いです。

http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/qa/parts/20050412/111958/

参照:日経トレンディHP

印刷コストを考える① 「1枚いくら?」

お世話になります。企画室の飛山です。

師走のバタバタと出張でブログの間隔が空いてしまいましたが、

お付き合いお願いいたします。

今回は、個人的に悩ましいテーマをお教えしたいと思います。

よく展示会などで「1枚の印刷はいくら?」と質問されます。

勘の良い読者様なら分かると思いますが、環境によるんですよね。

ただ、お客様に大体をお答えしなければいけないし、業者様も原価計算のために知っておく必要があります。

今日はここで、1枚の印刷コストの考え方を展開してきます。

WTRIP811dnで使用するOKI C811dnで説明します。

メーカーによる商品HP

http://www.oki.com/jp/printing/products/color/c811dn/overview/

写真右横にカラーとモノクロの価格が記載されてますね。

でも、そもそもA4サイズなのか、どんなイラストデータなのか、環境設定が気になりますよね。

メーカーの環境設定は以下の4文ですが、実はそのなかにコスト削減のヒントが書いています。

①「ISO/IEC19798」に基づいたトナーカートリッジ(TNR-C3L●2)の印刷可能枚数と、A4ヨコ送り片面を一度に3枚ずつ印刷した場合のイメージドラムの印刷可能枚数より算出。連続印刷時の値はカラー約11.0円/モノクロ約2.6円。

A4ヨコ送りが縦より良いみたいですね。

②<ランニングコストについて>

ランニングコストは参考値です。実際のランニングコストは、印刷するドキュメントの内容、プリンタードライバーの設定、お客様の使用状況、OS環境、電源のON/OFFやカバーオープン/クローズ時の調整動作などによって異なります。

色々な状態で変わりますが、電源のON時にある程度消費がされるようです。

③<ランニングコストの基本的な算出基準>

トナーカートリッジ(容量が大きい方)とイメージドラムの本体価格をそれぞれの印刷可能枚数で割った値の合計をベースとし、イメージドラムに添付されているトナーカートリッジの容量(一部商品は、オフィスドキュメントモード)によるトナー消費量の平均削減率を考慮したものです。用紙代、メンテナンス品、消費税などは含まれておりません。

(トナー代+ドラム代)÷(トナー印刷可能枚数+ドラム印刷可能枚数)が基本的な算出方法の様です。

④<カラーLEDプリンター・カラーLED複合機の消耗品の印刷可能枚数について>

トナーカートリッジの印刷可能枚数は、「ISO/IEC19798」もしくはA4各色5%密度相当のデータを、A4片面で繰り返し印刷した場合の参考値です。イメージドラムカートリッジの印刷可能枚数は、A4片面を一度に3枚ずつ繰り返し印刷した場合の参考値です。実際の印刷環境においては、印刷するドキュメントの内容、プリンタードライバーの設定、お客様の使用状況、OS環境、電源のON/OFFやカバーオープン/クローズ時の調整動作などにより印刷可能枚数が低下する場合があります。印刷条件によっては半分以下になる場合があります。

トナーとドラムで違いがありますね。

最初にドラムは枚数しか条件がないため、イラストデータを気にしなくてよいみたいです。

次にトナーですがA4各色(CMYK)5%密度相当のデータは以下になります。

参考データがあります

http://www.oki.com/jp/printing/products/iso19798/index.html

(参考)

この5組を1セットで連続印刷した場合が、A4各色5%になるようです。

ベタのデータがあったり、新聞みたいな文字ばっかりだったり、分かりづらいですよね。

どんなデータ?というのは次回説明いたします。