ポリエステル100%の生地にプリントできますか?
通常は大丈夫ですが、表面に何らかの加工がしてある場合もありますので、
まず低温で、端の方にアイロンを当ててみて熱による縮み等がないか確かめることをお奨めします。
素材によっての限界温度は以下をご参考にしてください。
ポリプロピレン 120度
ポリウレタン、アクリル 130度
レーヨン、ポリエステル、ナイロン 150度
濃色生地にもプリントできますか?
濃色のポリエステル生地へのアイロンプレスの際は、再昇華現象(ブリード)に注意が必要です。
プレス直後は綺麗なプリントになっていても、時間の経過と共にプリント部分に
生地の色が影響してきて、汚いプリントになってしまいます。
↑ウレタンマスクにプリントして、数日経過したもの。初めはきれいなプリントでしたが、生地の色にプリントが汚染した様子。
下記のウレタンマスクの写真は、Type-Wをプリント後冷蔵庫で2週間以上入れておいたものです。マスクの圧着の際の温度は110℃で圧着しました。
125℃まで温度をあげると、プリント直後はきれいですが、時間の経過とともに昇華が始まってしまいました。
冷蔵庫に入れておく時間が短いと、冷蔵庫から出してしばらくしたらまた昇華がすすんでしまいました。
クイックアートで販売している、立体布マスクにMPプラスターType-Wをプリントしたもの
プリンタブルTシャツのメーカーの物はブリード対策がされている場合が多いのですが、
対策がないと生地によりますが100度でもブリードしてしまいます。
色が濃いデザインはブリードしても影響は少ないのですが、白や淡色は生地の色の影響を受けてしまいます。
対策といたしまして、下記の方法をお試しください。
1.プレス温度を下げる(115度くらいが下限)
2.プレス時間を短くする(15秒くらい)
3.一旦正面を仮止めプレス(軽くアイロンがけする程度)にして、生地の反対側から上記のプレスをする。
4.プレス圧力を弱くする
3に関してはブリードが熱源の方に浮かび上がる特性を考慮してのものです。
熱と圧力は下げすぎると洗濯耐久性に影響しますので、様子を見てください。
なお、抜けるタイプには昇華防止シートはございません。